この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら もうかなり前のことになるんですが、遺伝子検査をしてみたんです。 その中で、「アディポネクチン値がやや高いタイプ」に自分が分類されたことが、うれしかったことの1つでした。笑 あんまり聞いたことがない方も多いとは思うのですが、最近たま~にメディアなどでも取り上げられています。 長寿の方はアディポネクチンが多い!とか、 生活習慣病の予防効果がある!とか、 いろいろなことがわかってきていて、医学界では「希望の光」だと考えられているのだとか! さて、なんでアディポネクチンが「希望の光」なのか、まとめてみましょう。 「アディポネクチン」とは? 厚生労働省は、生活習慣病予防のための健康情報サイト「E-ヘルスネット」という、ウェブサイトを運営しています。 このウェブサイトのメタボリックシンドロームに関係する用語として、なんと「アディポネクチン」が掲載されていました。 その内容をみてみると・・・ 脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)のうち善玉物質のひとつ。動脈硬化や糖尿病を防ぐ。 参考:E-ヘルスネット おお、はっきりと動脈硬化や糖尿病を防ぐと言ってる!笑 こんなにはっきり言ってもらえると、迷いがなくてうれしいですねw 脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」 「アディポネクチン」は、私たちのカラダが持っている脂肪細胞から分泌される成分です。 ということは、脂肪がたくさんある人のほうが「アディポネクチン」を分泌してくれそうですよね。 ところがどっこい、そんなに単純ではありません。 「肥大しすぎた脂肪細胞」は、かえって「アディポネクチン」を分泌してくれなくなってしまうことがわかっているんです。 痩せすぎて脂肪細胞が極端にすくなくても「アディポネクチン」は分泌されませんし、太りすぎて脂肪細胞が肥大していてもだめ。 結構、分泌条件がデリケートなのが、「アディポネクチン」です。体の脂肪のバランスが重要なんですね。 「アディポネクチン」はどんな効果効能があるの? 「アディポネクチン」は、糖尿病の方にとってみたら、とても心強い成分です。 アディポネクチンには傷ついた血管を修復したり、マクロファージの血管壁への接着やLDLの貪食を抑制するなどの有用な働きがあることがわかっています。アディポネクチンはさらに、インスリン感受性を高めてインスリンの分泌を節約して糖尿病を防ぐ働きも担っています。 参考:E-ヘルスネット それだけではありません。ダイエット中の方にとっても食欲を抑えてくれるというから驚きです。 血糖値が低い状態では、アディポネクチンは視床下部の「弓状核POMCニューロン」を活性化する。これに対応し、空腹/低血糖時にアディポネクチンを脳室内へ投与すると食べる量が減少するという。この作用は、空腹/低血糖時の過剰な食欲を弱める働きがあると推定されている。 参考: 糖尿病予防やダイエット中の方は、アディポネクチンを味方につけたくなりますね。 アディポネクチン値が高いってどういう意味? アディポネクチン値が高いタイプって遺伝子検査で出たときに、糖尿病を防いでくれたり、食欲を抑えてくれる働きがあると聞いて、かなりうれしかったのだけど、それって具体的にどういうことなんだろう?って疑問がわいたのも確かです。 そしたらね、アディポネクチン値が高いと、健康長寿につながるかもしれないこんなデータも出てきたんです。 また、100歳以上の女性66名と若い女性66名を対象とし、血液中のアディポネクチンの量を比較した結果、驚く調査結果がでました。 なんと、100歳以上のアディポネクチンの平均値20.3μg/mlに比べ、若い女性の平均値は10.8μg/mlという半分の数値でした。 この結果はアディポネクチン数値が高いと元気に長生きをするということを証明する画期的なデータと言えます。 逆に言うと、量が多くないと長生きすることはできないとも言えます。 参考: なんか、生活習慣病を防ぎ、継続的に健康体でいるためには、本当に重要な数値である気がしてきましたよ。 逆にアディポネクチン値が低すぎると、かなり心配な症状が・・・! 低アディポネクチン血症が怖い・・・ メタボなどになってしまって、脂肪細胞が肥大化すると、余計にアディポネクチンの値が減り始め、病気につながることもあるそう。 アディポネクチンの値が4μg/ml以下になると糖尿病、心筋梗塞、 がんやメタボリックシンドロームになりやすくなります。 これを「低アディポネクチン血症」と言います。 参考: このような時は、とにかく肥満状態を改善するのがよいそうです。 「アディポネクチン」は増やせるのか? アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるため、アディポネクチン自体をサプリでとるとか、食品でとるという考え方は、あまり現実的ではないみたい。 でも、いくつか推奨されている方法はあるようです。 「アディポネクチン」を増やす運動 以前、「ガッテン!」という番組で、アディポネクチンの紹介をしていた時に出ていた方法が運動です。 壁に張り付く(後頭部、肩、手、尻を浮かさないように お腹に力を集めるように意識)…3分間 ひねり運動(足一つ分前へ踏み出し、体を大きく左右にねじりながら、右手で左側、左手で右側の壁をタッチ。大きな声でカウントする)…30回 羽ばたき運動(壁にくっつき、両手を壁から浮かさずに上下に動かす)…3往復 壁に張り付く(羽ばたき運動が終わったら、そのまま手を止めて再び張り付く)…3分間 [ 39 more words ]
https://www.chounaikankyou.club/article/adiponectin.html
Search
厚生 労働省 生活習慣病予防 在 生活習慣病の予防と健康づくり ~生活習慣が引き起こす病気 ... 的推薦與評價
生活習慣が引き起こす病気とその 予防 、新型コロナウイルス感染症流行下での生活様式についてお話しするほか、 生活習慣病 により服用する薬が増える「多 ... ... <看更多>